特集
取材日:2011.1.29
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- すずなちゃん(6年生)
- いっせいくん(2年生)
- お母さん
原産地の中国で行商人がミカンを短い桶に入れて売り歩いたことから「短桶(たんかん)」と呼ばれるようになりました。沖縄で本格的に生産が始まったのは昭和40年代からです。
沖縄の旬の食材をつかって、たのしくおやこで料理作り
山口シェフが簡単レシピをご紹介。一緒に作って一緒に食べよう!
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三人兄弟の一番上のすずなちゃん、真ん中のいっせいくんが参加してくれた今回は、タンカンを使ったレシピです。「ファーマーズマーケットいとまん」まで、材料のタンカンを買いに行ってきました。冬のこの季節、みかん類は多くの種類が市場に出回っています。なかでもタンカンは甘くて人気の高い品種。どれを買おうか迷ってしまうほど、タンカンが山盛りです。
タンカンについてのお話を聞くすずなちゃん、いっせいくん。タンカンの原産地は中国で、日本に来たのは明治時代のこと。沖縄で栽培されるようになったのは、大正時代に入ってからなのだそうです。県内では気温の差が激しい本島北部で栽培されることが多く、本部町や大宜味村、国頭村などが産地として有名です。
- チキンの下ごしらえを始めます。もも肉は軟骨が残っているので、それを取り除く作業から。
まずは山口シェフがお手本を見せてくれます。はじめて鶏肉の大きなかたまりを見たというすずなちゃんですが、触って確かめて「これかな?」「ここじゃない?」とみんなでワイワイ。
- 軟骨を取ったあとは、筋を切って塩、コショウで味付けします。
バットに上手にコショウを置けるかな?ここが肝心な味付けになるので、心配なお母さんが後ろから思わず手助け。
- 付け合せの野菜も準備しましょう。
じゃがいもを茹でて、サヤインゲンもサッと茹でた後、食べやすい大きさに切ります。しずなちゃんとお母さんとで一緒に作業。
- フライパンで鶏肉をこんがり焼きます。美味しそうな香りがだたよってきました。いっせい君、なかなか上手です。
- お母さんとしずなちゃんは、タンカンソース作りを担当します。えっと、手順はどうだったっけ? レシピを見て確認しなくちゃ。
酢と砂糖、タンカン果汁を入れたら、塩、コショウ、バター、水溶き片栗粉。ゆっくり煮詰めて...。さて美味しく出来上がったかな?
- 付け合せの野菜をお皿に盛り付けて、こんがり焼いたチキンもお皿へ。
タンカンの香りがいっぱいのソースをチキンの上から掛けいきます。
はい!チキンのソテーが美味しく出来上がりました!
- ゼラチンを水でもどします。
板ゼラチンをはじめて見たいっせい君。「これって何?」と、思わず匂いをかいで見たりして。
- ボールに卵黄と砂糖を入れて、白っぽくなるまでかき混ぜます。どのくらい混ぜれば白っぽくなるのかな?
- 牛乳と卵黄を混ぜて火にかけます。
ゆっくりとトロミがつくまでかき混ぜて。タンカンの絞り汁も軽く煮詰めて、ゼラチンを加えます。
- 生クリームをあわ立てます。
シェフがやったら簡単そうに見えたけど、なかなか難しいですね。
- タンカンの絞り汁と生クリームをあわせたあとは、ゼリーカップに流していきます。あとは冷蔵庫に入れて固まるのを待ちます。
- 最後に飾りに乗せるタンカンの房を取ります。房の中身だけ上手に取り出せるでしょうか?
お母さんも挑戦します。コツをつかむまではちょっと難しいかな? いっせい君もシェフに教わりながら挑戦!なんとかうまく出来ました。
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チキンのソテー タンカンのソース
鶏肉をはじめて見たのでびっくりした。生クリームをつくるときにボールでかきまぜるのに、うでの力を使うので大変だった。
タンカンのムース
かざり用に切るのがむずかしかった。板ゼラチンをはじめてみたのでびっくりした。(すずのちゃん)
- 今回の講師/山口慎一シェフ <東京都出身>
- ホテルを振り出しに、フレンチをメインとした洋食全般の修行を積む。
料理と菓子を県内でも一流呼び声の高いシェフに師事。本人は出来の悪い弟子と謙遜しているが、その腕前はなかなかのもの。オリーブオイルや魚介を主に使う南仏やイタリア料理を得意としている。