国頭のツバキで化粧品 琉球月桃、「ベビー&ママ」販売へ
国頭村の有機JAS認定の農園で栽培したツバキを活用した化粧品
「やんばる森のツバキ ベビー&ママ」が26日から県内外で販売される。
理容業のあーびゃーんもーゆ琉球月桃(国頭村、田島勝代代表)が、
県産業振興公社のOKINAWA型産業応援ファンド事業を活用して商品開発した。
ツバキの若い種子かた抽出したエキス「ヤブ椿青種子水」を素材とした村産のオーガニック商品。
18日、県庁で会見した田島代表は「ツバキは葉も花も種子も丸ごと使用できる。敏感肌の赤ちゃんや母親、多くの人に安心して使っていただける」とPRした。
同社によると、「青種子水」は化粧品原料の国際命名法(INCI)に、世界で初めて新規の化粧品素材として登録した。
抗酸化性が高いのが特徴という。
ベビー&ママは全身シャンプー、ローション、オイル、スペシャルバームの4種類。
初年度の売り上げ目標は1万2千本(3千万円)を見込んでいる。
今後は食品などの商品開発も手がける。
会見に同席した国頭村の宮城久和村長は、遊休地などを提供し、
ツバキ植栽で原料確保を支援するとし「村の特産品としても期待できる」と話した。
県内外のわしたショップや国頭村の道の駅、ネットで販売する。
平成24年10月18日 沖縄タイムス
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里海づくり漁業者主役 全国大会向けシンポで提唱
第32回全国豊かな海づくり大会プレイベントのシンポジウム
「日本の里海・沖縄の里海」(主催・県水産業改良普及センター)が18日、那覇市の水産会館で開かれた。
識者や水産関係者が、日本各地の里海の現状を踏まえ、沖縄のサンゴ礁保全と水産資源管理に関する意見を発表した。
沖縄の里海に当たるイノー(礁池)について、同センターの鹿熊信一氏は「沖合は専業漁業者が使うが、イノーは村落のみんなで利用する。だが、貝や海藻類は協同漁業権の対象になっている」と指摘。
里海づくりには、地域住民の役割が重要になっているとしつつも「それでも、もっとも密接に海とかかわっている漁業者が主役になるべきだ」と強調した。
一方、里海づくりという理由が乱開発に利用される恐れもあると懸念。
当面は地域主体や住民活動の規模で里海づくりを進めることが妥当だと提案した。
平成24年10月18日 沖縄タイムス