特集
- 大城さん
基本情報 | |
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名前 | 大城さん |
場所 | 今帰仁村 |
作物 | ゴーヤー |
農家歴 | 8年 |
今回訪ねたゴーヤー農家の大城さんは30代前半の若い二代目農家さん。広い農場の一角にあるハウスに案内してただきました。
大城さんのハウスで育てているゴーヤーの品種は「群星」(むるぶし)という品種です。病気になりにくく、早く成長するのが特徴です。これまでもゴーヤーは何度も品種改良が行われ、沖縄のゴーヤーは栄養価・味ともに県外からも高く評価され、需要が高まり、沖縄の夏野菜といえばゴーヤーというまで浸透しています。
※このゴーヤーはイオン・マックスバリュ各店舗で販売しています。
(一部店舗を除く)
- 表面がつぶつぶしていて、更につやつやです。
- ゴーヤーは暑すぎるのは苦手
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ハウスに入ると土はふかふか。ゴーヤー栽培に適した土は水はけが良いこと。
今帰仁村の土壌は水はけが良く、ゴーヤーの栽培に適しているので、この土で育てることで、水が滞り根ぐされを起こすということを防いでいます。
また意外なことに、ゴーヤーは暑すぎるのは苦手。8月ごろはハウスの中は50度近くまで上がってしまうそうです。ゴーヤーにとって温度管理はとても重要。毎日朝と夕方にはハウスを開け閉めしたり、成長過程で古い葉や大きい葉は落として風通しを良くし、最適な温度に保つようにしています。
また葉を落とすことは太陽の光を良い葉に十分にあてることにもなり、栄養分たっぷりの元気なゴーヤーができるのです。
- 交配作業はすべて手作業
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交配はすべて農家さんの手作業で行うので根気のいる作業です。めしべとおしべをくっつける作業ですが、これをアリなどの虫が自然交配で行ってしまうと、実が黄色くなり立派なゴーヤーにならないのだそうです。そのため人の手でひとつひとつ行います。
- 「べっぴん」めしべ
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交配作業の際に大事なことは、めしべについているゴーヤーの形が太っていて曲がっていないものを選んで交配させること。交配させる段階で、良い形のものはそのまま立派なゴーヤーに育ってくれるとのこと。おいしくて丈夫そうなべっぴんさんを選んで交配させているんですね。
- もっと良いものを
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大城さんのお父さま、ご家族や親戚の方もゴーヤーをはじめさまざまな農作物を育てています。農家歴を30年、40年していても、みなさん「まだまだ。自分が作っているものに自信はあるけれど、もっと良いものを育てるために工夫できるはず」とおしゃるそうです。それぞれにノウハウや工夫があり、大城さんも日々周りの方から学び、自分なりに試行錯誤しながら良いものを作っています。毎年毎年、「もっと良いものを消費者に提供したい」という気持ちがあるからこそ、ゴーヤーはおいしく、消費者に食され、県内外で高く評価されています。
大城さんのお母さまおすすめのゴーヤー料理はゴーヤージュース。ゴーヤーとりんごをジューサーにかければ出来上がりです。大事なお客様がいらした際はよく作り大好評の一品です。りんご多めがコツ。ゴーヤーの苦味が好きな人はゴーヤー多めで作ってみてください。
取材日:2012.04.12