特集
- 西江さん 名嘉さん
基本情報 | |
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名前 | 西江さん 名嘉さん |
場所 | 伊平屋村 |
作物 | たまねぎ |
農家歴 | 2年 |
今回のVIVAハルサーは伊平屋村で、たまねぎを生産されている皆さんの紹介です。
伊平屋村は沖縄県最北端東シナ海洋上に位置する人口1328人、570世帯の小さな離島村です。島までのフェリーが出ている今帰仁村運天港からは距離にして41.1km、フェリーで80分の道のりでした。「原風景の島」と言われるように雄大な自然と色鮮やかな菜の花や海に囲まれ、収穫まっさかりのたまねぎ農家さんを取材しました。
伊平屋村では今、たまねぎ収穫のまっさかり。
畑に足を踏み入れただけでたまねぎの香りがいっぱいです。
伊平屋村で生産している玉ねぎのことを農家さんでは「青切りたまねぎ」と言い、県外の産地が長期間乾燥・貯蔵させてから出荷させるのに対し、収穫後すぐに出荷します。
その分新鮮で、みずみずしく、味の特徴は辛味が少なく甘いこと。
オニオンサラダなど生食に特に向いていますが、ちゃんぷるーやカレーなど火を通しても身が縮みにくく、甘みがたくさんでておいしくなるそうです。
農家のお母さんは、サラダでもカレーにしても孫がたくさん食べてくれる、と嬉しそうにお話ししてくれました。
- 丸まるとした伊平屋村のたまねぎ
- 工夫していること
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去年は雨が続き、育てるのに本当に苦労したそうです。
雨が多すぎると、病気や虫も発生しやすくなるので、日ごろから水はけをよくする工夫を重ねています。 「水はけをよくするために畑に傾斜をつけて一か所に水がたまりすぎないようにしています」とのこと。
そうやって病気や虫の発生を防ぎ、農薬や化学肥料などを抑えて生産しています。
農家さんは「今後も安定的な出荷を目指し、一生懸命取り組んで行きたい。それが若い人の定着にも繋がるようになっていけば」とお話してくれました。
- たまねぎの美味しい見分け方
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たまねぎという名前通り、たまのように丸あるく、手のひらサイズの重みがあるものがいいたまねぎです!
※このたまねぎはイオン・マックスバリュ各店舗で販売しています。
- 新しい取り組み
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今伊平屋村の農家さんで取り組んでいるのは、収穫期間を広げること。「伊平屋のたまねぎをいつでも消費者に届けたい」という農家さんの思いからです。
今までは苗の状態で植えていましたが、それに加え、昨年からたまねぎの苗を島らっきょうほどの大きさまで育てた球根の状態で植える方法を取り入れました。
球根で植えるたまねぎは成長も早いため、苗栽培のたまねぎと合わせて栽培すると収穫期間を長くなり、また県外のたまねぎが品薄な時期にも出荷することができます。
名嘉さんの畑は、青々とした玉ねぎの葉がびしっと整列した、元気な畑。思わずキレイですねと言ってしまうほど。玉ねぎ栽培2年目の気合いを感じます。名嘉さんは「畑仕事で大事なのは悪くなった苗はすぐ取り除くなど、常に畑をキレイにすること。毎日手をかけただけ、玉ねぎはそれに応えてくれるのよ」と笑顔でおっしゃってくれました。そうやって愛情をかけるから、立派な畑と玉ねぎが育つのだなと感動した取材でした。
取材日:2012.02.06