特集
- 安里美津男さん 喜美子さんご夫妻
基本情報 | |
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名前 | 安里美津男さん 喜美子さんご夫妻 |
場所 | 八重瀬町具志頭 |
作物 | ぐしちゃんいい菜(カンダバー) |
農家歴 | 7~8年ほど |
今回は、具志頭で芋の生産をしている安里さんのところにおじゃましてきました。
安里さんはご夫婦で脱サラ、実家を継ぐ形で農家へ転身しました。
ぐしちゃん芋など、4種類のサツマイモ栽培をされています。
カンダバージューシーでおなじみのカンダバー。実はさつまいもの葉の部分をそう呼びます。沖縄では昔から食材として取り扱ってきたカンダバーを、より一層おいしく改良した葉野菜がぐしちゃんいい菜です。
カンダバーを使ったお料理というと、今までは主に葉の部分を利用していました。この品種は葉だけでなく、茎(葉柄)も美味しく食べられるのが特徴です。
通常のものと比べて茎部分が長く、柔らかな中にもシャキシャキとした歯ごたえがあります。
栄養価も高く、カルシウムなどのミネラルや、カロテン、ビタミンEなどビタミン含有量も豊富。ほうれん草や春菊にもひけをとらない注目の野菜なのです。
- 栄養価が高く、ミネラルやビタミン含有量も豊富!
- ぐしちゃんいい菜のひみつ
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ぐしちゃんいい菜の栽培の秘訣は水をたくさんかけることだとか。通常芋の栽培で水をかけるのは禁物といわれています。それはつるぼけと言って、つるだけ伸びて芋の部分が成長しないからなのですが、ぐしちゃんいい菜はそのつるや葉の部分を収穫するので、逆に水を大量に与えるそうです。 安里さんの畑にはたくさんのスプリンクラーが設置され、みずみずしいぐしちゃんいい菜が育っていました。
美味しいものは、やはり鮮度のよいもの。そして柄の部分が長くまっすぐなもの。葉の部分が大きくて濃い緑色のものがおすすめだそうです。
- まだまだあるおすすめの食べ方
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今回作っていただいたお料理のほかに、伝統的なカンダバージューシーや、ゴマドレッシングをつかった和え物も安里さんのお勧め料理。
豚肉とよくあうので、いろいろ使い勝手が良いですよー、というお話でした。昔は食べることがなかった葉柄の部分を、品種改良によって美味しく食べられるようになったぐしちゃんいい菜。地元八重瀬町の学校給食にも取り入れられています。
旬の時期は5月~10月。生産農家もじょじょに増えてきているので、みかけたら是非お試しを。
ぐしちゃんいい菜って何?ということから始まった取材。
実は農業研究センターが作った
「沖育01-1-7」という品種だったことから「いいな」と語呂合わせでつけたネーミングなのだそうです。
ちょっとお茶目なネーミングですね。
ぐしちゃんいい菜は葉っぱを収穫するので、残念ながらお芋のほうは成長しないそう。
お芋は具志頭の紅芋品種で、ぐしちゃん芋というのが美味しくてお勧めです。
取材日:2011.06.22