特集
- 普天間春行さん 信子さんご夫妻
基本情報 | |
---|---|
名前 | 普天間春行さん 信子さんご夫妻 |
場所 | 南城市 |
作物 | さやいんげん |
農家歴 | 18年 |
今回は南城市のいんげん農家を訪ねて、知念の高台に向かいました。素敵な笑顔で出迎えてくれたのは普天間さんご夫妻。農地は3000坪もあって、すべていんげんを育てているそうです。実は春行さんは元ユンボの運転手さん。18年前に脱サラをして農家を継いだそうです。
子供もいて最初は収入に不安があったそうですが、やりはじめるとこれが実に面白かったというお話。いまではすっかり農業の楽しさに満足しているそうです。
沖縄では10月から植え付けを始め、出荷を迎えるのが60日後の12月ごろから。株を次々植えつけていきますが、最後の植え付けが2月で、収穫も4月ごろまでだそうです。
全国的には本土でいんげんの栽培が始まる前、冬から春先までのいんげんは沖縄から出荷されているそうです。
いんげんはマメ科なので、花も可愛らしい白い花が咲きます。この花すべてがいんげんになるそうです。
- 可愛い花の分だけ、さやいんげんになるそうです。
- 沖縄のいんげんはお日様がいっぱい
-
いんげん栽培に大切なのは、光と湿度。特に太陽光はとても重要で、株にまんべんなく陽が当たるよう余分な葉を摘み取る作業が必要です。
この作業は地味に大変だけど、欠かさず行っているということでした。温度管理も大切で、温度が下がりすぎると寒やけといって作物に黒味がでることも。今年は低温が続いているので例年より気をつけているそうです。
また、土作りにも力を入れているということで、南部のこの地区は島尻マージといわれる赤土が多いのですが、乾燥しやすいため適度な湿気を好むいんげんには向かず、クチャと混ぜて土作りをしているということでした。
普天間さんのいんげんは土作りがしっかりしていることもあって、優良な農作物に贈られる農林水産大臣賞も受賞しています。
- おいしいいんげんの見分け方って?
-
いんげんは生では食べませんが、やはり張りのあるのが一番!
まっすぐで張りがあり、太さが均等なものがおすすめだということです。普天間さんのはたけのいんげんはどれもツヤツヤ。皮が輝いているようでしたよ~。
- オススメの食べ方教えてください!
-
普天間さんはそのまま好みの硬さに茹で、ドレッシングをかけて食べるのが好きなんだそう。「お酒に合いますよ」とご主人。ドレッシングはゴマがお勧めですが、マヨネーズしょう油も捨てがたいというお話です。
奥さんからのおすすめは、沖縄の定番料理いんげんの3色揚げ。魚肉ソーセージといんげんと、普天間さんの家ではチーズを一緒に揚げるそうです。チーズを入れると美味しそうですね。
農作物で賞を獲得している普天間さんご夫妻ですが、実は「ベストパートナー賞」も受賞している仲の良いご夫婦。今はお子さんたちも独立し、ご夫婦で和気藹々と作業をされていました。
「家で作ったインゲンは見てわかりますよー。」と言う信子さんのお話に、農家さんの暖かい愛情を感じた取材でした。
取材日:2011.01.24