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地産地消の味をどうぞ
「美らドレア工房」(恩納村、大黒志保代表)は沖縄の産業まつり併催の商工会特産フェア「ありんくりん市」で、
「地産地消」の大切さを伝えるために開発した、恩納村産パッションフルーツのドレッシングを販売している。
子どもの食育のため、地元農家から市場に出回らない規格外農産物を中心に仕入れて作ったところ、
地域で「知る人ぞ知る調味料」に。
大黒代表は「子どもたちに地元で採れた野菜や果物の味を知ってほしい」と話している。
6年前、長男の通う幼稚園で使っていた既製品のドレッシングでは油分を採りすぎてしまうと、
手作りの野菜ドレッシングを開発して園に提供したのがきっかけ。
「野菜嫌いの子どもがこのドレッシングでなら食べてくれる」と保護者の評判を呼んだ。
その後、農村漁村生活研究会の一員として、地元パッションフルーツのドレッシングを開発、
恩納村商工会からの提案もあって商品化した。
2年前に県商工会連合会の特産品コンテストで奨励賞を受賞。
多くのホテルから引き合いが来ているが一人で手作りしているため量産できず「おんなの駅なかゆくい市場」で販売している。
まつり会場では、ドレッシングのほか先週出来上がったばかりの新作
「恩納パッションフルーツハニーマスタード」(55㌘、500円=産業まつり限定価格)を60個限定で販売している。
今年は夏場に相次いで襲来した台風の影響で仕入れが難しく、さらなる少量生産を余儀なくされているが、
大黒代表は「地産池消費を広げ、農家の安定収入につなげていきたい」と意気込んでいる。
平成24年10月28日 沖縄タイムス
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トウガラシ活用で連携 南農・美馬商(徳島)特産品開発へ
豊見城市長堂の南部農林高校は、徳島県美馬市の同県立美馬商業高校と、
両県の特産品のトウガラシを活用した特産品開発に向けて、協力・交流を図る。
その手始めに12日、両校を結んでテレビ会議が行われ、生徒たちが互いの活動状況を報告。
まず、徳島県で11月に開催されるイベントに向け、協力していくことを確認した。
きっかけは、5月に南風原町で行われた全国徳島県人会連合総会に出席した飯泉嘉門知事が、
両県の学校間交流の推進を要望したこと。
徳島県は、美馬市特産のトウガラシを原料とする辛味調味料「みまから」を使った特産品開発・販売をする
美馬商業高を推薦。
沖縄徳島県人会の藤原政勝会長が間を取り持ち、南部地域で同様に農産物を使い特産品開発に取り組む
南部農林高との連携が実現した。
会議はネット回線で結び、南部農林高は生物資源科と食品加工科の2、3年生11人が、
美馬商は商業科の1年から3年生までの8人が参加。
美馬商は、第6次産業として、学校に隣接した遊休地700平方㍍に原料の青トウガラシを植え付けた栽培から、
「みまから」をネット販売するまでの取り組みを報告。
南部農林は2006年から09年にかけて実施した島トウガラシの特産品化研究で、
粉末を練り込んだ沖縄そば麺など、レシピ集を作成したことを紹介。
現在、ふりかけや激辛ハムの製造に取り組んでいることなどを伝えた。
その上で、美馬商は沖縄そば麺のレシピを活用し、島トウガラシの代わりに「みまから」を使った麺を製造してみたいと提案。
南部農林も「いいアイデア」と同意した。
会議を終え、南部農林食品加工科2年の新城正和さんは「情報を交換し、沖縄発の商品開発ができたら」と期待。
生物資源科3年の伊良皆翔晟さんは「交流も深めていきたい」と語った。
平成24年10月19日 沖縄タイムス
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