特集
- 上原俊一さん 2011.08.22
基本情報 | |
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名前 | 上原俊一さん |
場所 | 南城市大里 |
作物 | マンゴー、スターフルーツ |
農家歴 | 専業になって6年ほど |
今回は南城市でマンゴーを生産されている上原さんのハウスへおじゃましました。兼業農家から専業になって6年ほど。現在マンゴー、スターフルーツ、カニステルなどの果樹を中心に栽培されています。
沖縄で栽培されているマンゴー品種は、そのほとんどがアップルマンゴーと呼ばれるアーウィン種。上原さんの畑でも主力はアーウィン種ですが、主力品種以外にキーツ種、レッドキーツ種も栽培されています。
アーウィン種の収穫は既に終わり、現在収穫中のレッドキーツ種を見せていただきました。
キーツ種は近年スーパーなどで見かけるようになった緑色のマンゴー。レッドキーツ種はアーウィン種と同じように濃い紅色に色づく品種です。
アーウィンと違うのはその大きさで、なんと大きいものは2kg近くになるものもあるそうです。実際にハウスで見せていただいたのですが、やはり一回りりも二回りも大きい印象でした。
上原さんのところでは、完熟して枝から落ちるまで待って出荷しているそうで、落ちたマンゴーが、重みで地面に落下しないように袋も2重がけになっていました。
レッドキーツの旬は8月の上旬から3週間程度。マンゴー収穫の最後をしめくくります。
- 重みで落下しないように袋を2重がけにします
- 接木とスターフルーツ
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20年ほどまえからマンゴーの栽培に取り組んでいる上原さんですが、まだまだいろいろな品種を研究中とのこと。レッドキーツの栽培もその一環なのだそうです。
レッドキーツ以外にも試作しているマンゴーが数種類あり、1本の古株にいくつかの別種を接木されていました。そうすることで果実が早く収穫でき、どの品種が最適か見極めも早くすむということでした。今回みせていただいたレッドキーツのハウスの隣で、スターフルーツも栽培されている上原さん。スターフルーツは秋から冬が旬の果物で、ちょうどマンゴーの作業が終わる頃から袋掛け作業がはじまります。
スターフルーツは名前のとおり、横に切ると5角形の星型をしている熱帯フルーツです。和名はゴレイシ、8月下旬から3月ごろにかけて出荷されています。
以前の品種は酸味があり、サラダなどを中心に利用されていたようですが、ここ4,5年で品種改良が進み、甘い品種にかわってきているそうです。美味しくなったスターフルーツを是非一度食べてみて下さいということでした。
- おすすめの食べ方
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マンゴーは表面についているブルームという白い粉がなくなって、艶がでてきたときが食べごろ。果実も触って少し柔らか味をましたころがおいしいということです。
上原さんによると、腕の筋肉の柔らかさくらいになったころがおすすめだということでした。マンゴーの切り方は、皮つきのまま3枚におろすようにして種をとり、実の部分に縦横に包丁をいれ、ひっくりかえしてサイコロ状にする飾り切りをよく見ますが、家庭では先に全部皮をむく方法も一般的です。
先に全部皮をむき、それから3枚におろすように種をとり、食べやすいように一口大に切りわけます。上原さんのお宅でもちいさなお孫さんがいらっしゃるので、子供でも食べやすいこの方法で切り分けているそうです。スターフルーツは切り口の星型が可愛らしいので、横に切ることが多いと思いますが、実は縦に切ったほうが歯ごたえが良いということも教えていただきました。スターフルーツを手に入れたら、こちらの切り方もぜひ一度お試しください。
以前は兼業で、さとうきびなども生産していたという上原さん。今年は台風被害でキーツ種の9割が出荷できなかったそうです。果樹は一年に一度の収穫なので、自然環境が大きく影響するのは避けられません。あらためて果樹栽培の苦労を知った取材でした。
取材日:2011.08.22