特集
- 知念武春さん 長嶺久昭さん
基本情報 | |
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名前 | 知念武春さん 長嶺久昭さん |
場所 | 伊江村 |
作物 | 島らっきょう |
農家歴 | 25年くらい |
本島北部、本部半島から見える伊江島で、島らっきょうを作っている長嶺さんの畑へおじゃましてきました。長嶺さんのらっきょう畑は、真謝地区という島の北側に位置する場所にあります。 伺った日はあいにくの雨でしたが、畑でらっきょうを見せていただきました。 島らっきょうのお話を聞くために、雨を避けて同じ地区の知念武春さんのところへ。ちょうど選別作業中の知念さんにもお話を伺うことができました。
沖縄の島らっきょうは、本土で甘酢漬けにして食べているらっきょうと同じ種類です。本土では茎の白い部分だけを太らせて食べますが、沖縄では茎を長めに切って食べます。 栽培するときは白い部分を長めにするために、深植えをすることが多いのですが、伊江島では島尻マージという土のおかげで水はけがよく、深植えしても痛むことがなく、らっきょう栽培に適した土地だということでした。
収穫は1月から6月ごろまで。伊江島のらっきょうは8割が本土に出荷されているそうです。そのほとんどは直接加工業者の元へ行き、甘酢漬けなどに加工されているそうです。 県外向けは、茎の白い部分が太いものが出荷されるのですが、県内向けは白い部分が長くて細めのものが好まれるそうです。どちらも同じらっきょうということに、改めて驚きです。
- 県内では白い部分が長くて細いものが好まれるそうです
- 工夫しているのはこんなこと
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伊江島では一年中風が強く、作物の防風対策が欠かせません。らっきょうも風があると成長がおくれ、葉の部分もすれてしまうとのこと。
特に冬の風は北風なので、島の北側に位置するこの地区では強い風が吹き、防風ネットをかけて対策しているとのことでした。
- 島らっきょうの薄皮をむくコツ
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島らっきょうを買ってきて、一番外側の薄皮をむくのに苦労した人も多いのではないでしょうか。今回その薄皮のむき方のコツを教えていただきました。
用意するのは塩だけ。買ってきたらっきょうにパラパラと振りかけて、こすり合わせるだけでよいのだそうです。 土がついていたら塩水でもOKとのこと。簡単にむけるそうなので是非お試しください。
- おすすめの食べ方
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1月から3月くらいまでの最も旬の時期は、生のままかつお節としょう油をかけて食べるのが一番おいしいという長嶺さん。
「島らっきょうの天ぷら」は、地元のビール会社のCMで紹介されてから一躍有名になったメニュー。
そんな「島らっきょうの天ぷら」や、島豆腐とポークと一緒にさっと炒める「らっきょうのチャンプルー」もお勧めとのことでした。
以前はお酒のおつまみとしての印象が強かった島らっきょうですが、天ぷらやチャンプルーなどおかずとしても定着してきました。
昔から健康促進と疲労回復に効果があると言われていて、シャキシャキとした歯ごたえも楽しめます。
新しい食べ方も試してみつつ、生のまま、旬の美味しさを味わいたいと思った取材でした
取材日:2011.01.28