おばあが教える島の味〜かつおぶしの油みそ〜
今日はひでおばあの朝ごはんをご紹介します。
ひでおばあに教えてもらったのは、ひでおばあのお姑さんが好きだったというかつお節の油みそ。油みそと言っても、使うみその量は少量で、油で揚げ焼きにしたようなぱりぱりの食感が特徴です。このカリカリ油みそと卵焼きのセットがひでおばあのお姑さんの朝ごはんの定番でした。お姑さんはさっぱりとした性格で、ごはんも簡単にさっと食べるものを好んだそうです。ひでおばあは「これはよく作ってあげたさあ、懐かしいね」と言います。
ひでおばあの住む本部町はかつお漁が盛んで、かつお節も生産されています。港の近くにはかつお節工場があり、かつおを燻す香りは町民にとって懐かしい香りです。
本部町のかつお節は、少し厚めで血合いも入ったもの。だしをとる際も長めに煮込んでしっかりとります。
沖縄県は、昔からかつお節の消費量が全国一位です。かつお節に多く含まれるイノシン酸は、全身の細胞を活性化させると言います。またダシきいていることで、塩の使用量が少なくてすみます。かつお節をもっと食卓に活用し、健康的な食生活を取り戻しましょう。
かつおぶしの油みそ
材料(1人分)
かつおぶし ひとつかみ
みそ 小さじ1
油 小さじ1
卵 1個
作り方
1.フライパンに油をいれ、熱くなったらかつおぶしをいれる。
2.かつおぶしがカリカリになったら、みそを入れて軽く炒めてなじませる
※3の工程で、味付けに砂糖をプラスするとお子さんにも喜ばれる味に。ひでおばあのお孫さんはこれが大好物だったそう。
かつお節が主役の「かちゅー湯」
かちゅー湯とは、かつおぶしをたっぷりいれた沖縄のインスタントみそ汁。作り方は簡単。お椀にたっぷりのかつお節とみそを入れ、お湯を注ぐだけ。風邪を引いた時はすりおろしたにんにくを入れたりも。このかちゅー湯も厚めのかつお節がぴったりです。