島の味〜ニンジンを使ったレシピ2〜
那覇市の赤嶺操子さんが教える島の味~パート2~
ニンジンをたっぷり使ったお料理をご紹介します。ご主人が津堅島で作ったニンジンをきっかけに、農業生産法人まで立ち上げた赤嶺一家。家族を支えるお母さんの愛情料理ばかりです。
元気の秘訣はよく働くことと、
栄養たっぷりのニンジン料理
津堅島は沖縄県勝連半島の先端から4キロほど先にあり、通称「キャロットアイランド」と呼ばれている島です。お姑さんはこの島でずっとニンジン栽培を続けていたそうです。
「姑や主人だけでなく、島の農家の人たちの多くが農薬を使わず、丁寧に育てています。でも殺虫剤や除草剤を使わないために規格外になってしまうニンジンもたくさん出てしまい、それらを使って何かできないか皆で考えました」
操子さんたち一家は、ご主人が作る完全無農薬栽培のニンジンだけでなく、島全体のニンジン農家をバックアップ。ニンジンを使ったさまざまな特産品を生み出し、地域おこしにも一役買っているのです。
そんな操子さんの元気の秘訣は「よく働くことと、ニンジン料理を食べること」とにっこり。操子さんは代表を務めつつ、美味しい食事を作ってうるま市で働くご主人に届けたり、近所の保育園のおやつ作りを手伝ったりしています。「実家が民宿みたいなことをしていたし、小さいころから料理や家事はきらいじゃなかった」と話します。取材した日も、あれこれおしゃべりしながらニンジンを使った混ぜご飯や天ぷらなど4品を手際よく作ってくれました。
「ニンジンは栄養豊富で彩りもきれい。料理に使うと食卓が華やかになりますよ。添加物は使わず、調味料も自然のものを使う方が体にいいんです」と家族の健康にも気を遣って料理を作っています。
■ニンジンともずくの天ぷら
材料
ニンジン小1~2本
生もずく50~100g(お好みで調整)
小麦粉 150~200g
卵1個
水適量
塩少々
揚げ油
① もずくはよく水気をきり、適当に短く切っておく。にんじんは千切りにする。揚げ油は温める
<POINT:塩漬けされたもずくはあらかじめ塩を抜いておきます。適度に塩気を残してもしっかり味がつきます。この場合は材料の塩を適宜減らしてください>
② ボウルに①の材料と小麦粉を入れて手早く全体を混ぜ合わせる。卵、水、塩も入れてよく混ぜる
③ ②をおたまで適当にすくい、180度くらいの油で揚げます。大きさはお好みで。揚げ時間は目安3~4分程度ですが、大きさによって調整してください
■ニンジンの混ぜご飯
材料
ニンジンしりしりーパウダー適量
米2合
水380ml~400ml(お好みで調整)
塩(この日はぬちまーすを利用) 5㏄
① 米をとぎ、パウダーは水に溶いておく
② 炊飯器に米と水、塩、水に溶いたパウダーを入れ、よく混ぜ、炊飯器のスイッチを入れる
③ 炊き上がったら、ニンジンの葉を刻んだものや刻みパセリ(分量外)などを散らし、全体を混ぜる
■ニンジンジュース
材料
ニンジン 適量
リンゴ一個の3/4~4/5(お好みで調整)
① ニンジンはジューサーに合わせて適当な大きさにカットする
② リンゴとニンジンをジューサーにかける
新商品の開発も視野に。
ニンジンパワーで毎日元気!
そんな操子さんたちの努力もあって、津堅島のニンジンも無駄なく安定して生産・活用できる体制が少しずつ整ってきています。体にやさしい完全無農薬の野菜作りで、みんなが健康になることを目指す操子さんたちは、従来のニンジンを粉状にした製品やにんじんを練り込んだ麺以外にも、うるま市の特産品を使った新商品開発を考案中だそうです。
「津堅島の美味しいニンジンをもっとたくさんの人たちに食べてもらいたい」と話す操子さん。これからも家族皆で仲良く、力を合わせて、ニンジンパワーで元気に暮らしたいと意気込みを語ってくれました。