アーサの天ぷら〜宮古島市の上地マサさんが教える島の味〜
2016年10月25日 08:30
「島の味」初の離島、宮古島から上地マサさんの料理をご紹介します。
シャイで口数は少ないマサさんですが、料理は温かい母の愛情に溢れています。
温かいうちに早く食べなさい、たくさん食べなさい」愛情たっぷりの母の味
「カメーカメー攻撃」はマサさんの愛情表現!?
「もう出来上がるからこっちに来てすぐ食べなさい」。上地マサさんに初めてお会いしたときの第一声はこの言葉でした。自己紹介もしないうちに初対面の私の目の前に、手際よく揚げられたアーサの天ぷらがどんどん積み重なります。「温かいうちに早く食べなさい、たくさん食べなさい」と言いながら料理を作る姿は、おいしいものを食べさせたいという沖縄のアンマーの姿です。
マサさんは、昭和7年、宮古島の旧下地町で5人兄弟の3番目として生まれました。子供の頃は両親の手伝いをよくするおりこうさん。しかしほどなくして戦争を経験し、戦後同じ下地町出身の繁男さんと出会い、結婚します。結婚後は、ホテルの従業員や、お弁当屋さんで働き、兼業農家の繁男さんと二人三脚で4人の子供を育て上げます。繁男さんは、働き者ですが少し気性は荒い性格。大声で子供たちを叱ったりすることもしょっちゅうだったと言います。けれど家族のために一生懸命に働く繁男さんのことをマサさんはとても尊敬していたと言います。
アーサの天ぷら
材料(10人分)
アーサ(生の状態):400g
卵:5個
塩:小さじ2
顆粒だしの素:小さじ3
小麦粉:500g
水:70cc
作り方
- アーサは適当な長さにカットしておく。
- ボウルに卵を割りいれ、ときほぐし、アーサ以外の材料を全て混ぜておく。
- 揚げる直前に水気をよくきったアーサを2に入れ、170度に熱した油で狐色に火が通るまで揚げる。
<プロフィール>
上地マサさん
宮古島の旧下地町出身。1957年に結婚し、二男二女をもうける。少し照れ屋さんで、優しい笑顔が素敵