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おばあが教える島の味『かつおの中骨だしのソーメン汁』

2016年6月28日 11:18

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本部町の島袋秀子さん(94歳 ひでおばあ)大正9年 名護市生まれ

日々の伝統行事を昔のやり方そのままに行っている。料理は全て手作りを心がけ、嫁や孫に伝えている元気いっぱいのおばあ。

 

 

 

「生きている限り現役さあー。畑仕事もするし、ごはんも自分で作るよー」と言う沖縄の元気なおばあたち。そんなおばあが作る料理は、昔ながらの家庭料理やあ、沖縄の食材を使った素朴なもの。沖縄の長寿の秘訣は、そんな昔ながらの料理にあるはずです。

 

おばあから若いお母さんたちへ。おばあの作る昔ながらのレシピをご紹介します。

 

ひでおばあの住む本部町は、昔はかつおがよくとれ、港近くにすむ島袋家では毎日の食卓にかつおが頻繁に登場しました。刺身はもちろんですが、ひでおばあのおうちでは、かつおのアラ(内臓や頭など)も、かつおのマース煮にして食べています。

 かつおのアラを使った料理で、ひでおばあのおうちで好評なのが、今回紹介する「かつおの中骨だしのソーメン汁」です。かつお節でだしをとるのもおいしいですが、生の中骨を使っただしは魚の旨みがたっぷり味わえます。そのだし汁を味噌やしょうゆで味付けをして、ソーメン汁にして食べます。「うちの孫はねえ、小さいころからソーメンが大好きなのよお。魚のだしで味噌汁を作ったら一番おいしいさあー」とひでおばあは言います。

 島袋家では、かつおの中骨だけでなく、ミーバイやカーエーなども味噌汁のだしに使います。長男の徳秀さんやその息子さんが近くの灯台でカーエーを釣ってきて、夕ごはんににマース煮を、残った骨を味噌汁のだしにして翌朝の朝食にするのは島袋家の定番です。

 魚の骨は、とげがあったり、少し臭みがあるので敬遠しがちですが、とてもおいしいだしが出ます。これから旬を迎えるかつおや、カーエーなど1尾買ってきて、身は刺身に、中骨は味噌汁に使って、丸ごと一匹食べてみてはいかがでしょうか。きっと「また作ってみよう」と思える味わいに出会えると思います。

 

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  かつおの中骨だしの

  ソーメン汁

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