コラム おいしい沖縄

沖縄の夏の風物詩ビーチパーティー。県民ならかならず体験している年中行事のひとつ。もう、そろそろ沖縄の伝統行事にいれてもいいんじゃない？と思うくらい定着しているイベントです。沖縄のビーチパーティーは海辺でバーベキューをするというのが一般的。たぶんアメリカの影響で始まったと思うのですが、もともと女性が海辺でピクニックのようなことをする、浜下りという伝統行事があったのですんなり入ってきたのかもしれません。 ただし、バーベキューといっても、炭に網焼きとか、串焼きじゃなく、沖縄のビーチパーティーのバーベキューとは鉄板焼きのこと。

お肉屋さんでビーチパーティー用の肉を買って、バーベキューセットも一緒に借りるというのが、ひと昔前の定番でした。バーベキューセットは、ドラム缶を縦に半分に切った釜でできていて、その上に鉄板を置いて肉を焼きます。炭を買って来て火力にするのですが、これがなかなか火が点かなくて、ああでもないこうでもないとワイワイやるのも楽しいものでした。近年はビーチが汚れるという理由で、炭の使用は禁止になっていて、かわりにプロパンガスを火力に使います。

ビーチパーティーは、上等ビーチよりも地元のビーチが雰囲気的に盛り上がりますが、地元のビーチはあんまり整備されていないので、準備が結構大変だったりするのが難点。バーベキューセットを借りてきて食材を用意し、日よけのためのテントを張るのが一般的。会社や家族単位、友達同士で楽しむことが多く、テントといっても運動会テントにような大きなものを用意しなくてはいけません。週末のビーチで、○○商工会とか、○○村自治会とかのテントが混ぜこぜに並んでいるのはそういうわけで、見ていてちょっと楽しい風景です。

最近は、もっとお手軽にビーチパーティーを楽しみたいという人のために、ビーチパーティーセットというサービスをしているビーチもあります。こちらはビーチスタッフが全部用意してくれるうえ、食材も人数分が注文できます。ただし、持込は禁止なのでオリジナルなビーチパーティーを楽しみたい人には不向きかもしれません。

ビーチパーティーの食材といえば、タレに漬かっている牛肉スライス。ソーセージと焼き鳥。カットされた玉ねぎやピーマン、キャベツなどの野菜。焼きそばやおにぎりなど。そしてもちろんビール！ 結局は飲み会なので、食べるより飲むのに忙しく、毎度お馴染みの焼肉も1、2枚食べれば終わり。毎度食材があまってしまうという現象も定番かも。 そろそろ新しい食材、新しい鉄板料理を楽しみたいと感じている人も多いはず。せっかく沖縄ならではのビーチパーティーなので、沖縄の食材を使った新しいメニュー、旬のビーチパーティーなどいかがでしょうか。美味しいビーチパーティー、お誘いをお待ちしております！

きりんオフィス
福田 芽久美