コラム おいしい沖縄

ひと昔前、沖縄のおみやげがまだあまり充実していなかったころ。そのころから有名な定番おみやげが、地元で人気のブルーシールアイスクリーム。 観光旅行のお土産は、やっぱり現地でしか買えないものが喜ばれるものですが、もともと駐留するアメリカ人のために作られたという地元アイスもそのひとつ。本土の大手菓子メーカーとは一味違うフレーバーが人気で、今でも観光に来た人は必ずといっていいほど口にしています。

県内でも今は色んなメーカーのアイスクリームがスーパーやコンビニに並んでいますが、やっぱりブルーシールは定番中の定番。なぜならみんな昔から変わらない味を知っているから。いわゆるスタンダードなんですね。
そしてブルーシールでお馴染みなのがファミリータイプの四角い紙パック入りアイスクリーム。この四角い紙パック、良いところは見事に冷凍庫に詰められるところ。で、ちょっと困るところが開ける時、アイスクリームが絶対手につくっていうところ。私だけかもしれませんが...。最近あまり見かけないのでちょっと寂しい気もします。

沖縄にはこのブルーシール以外にも有名な地元アイスがあります。それはみなさんご存知の道端で売ってるアイス。北部ドライブでよく見かけるアレです。名護に工場があって、売り子はたいてい女子高生のアルバイト。北部女子高生の夏休み定番バイトだという噂もみんなが知っているところです。こちらのアイスも県民には定番中の定番ですが、最近はレンタカーで移動する観光客の人も多いので、観光客にも人気があるようです。シャーベットのようなさわやかな食感で、どこか懐かしいやさしい味がします。

さて、ここまで読んだ方は、暑い沖縄はやっぱりアイスクリームよねって思いませんでしたか？　ところが事実は小説より奇なり。調べてみたところ、沖縄のアイスクリーム消費は全国最下位なのです。 アイスクリームメーカーもあり、道端でもアイスを売っているような沖縄なのにです。これは一体どういうこと？　ひょっとしてぜんぜいと人気を二分している？　真実は謎ですが、多分暑い沖縄では、アイスクリームよりまず冷たいドリンクというところかもしれません。それにしても最下位とは。わたしはアイス大好きなんですが...。

きりんオフィス
福田 芽久美