コラム おいしい沖縄

ハイタイ！島ナイチャー嫁のイハヨシコです。皆さんは、麺類好きですか？私は、大・大・大・大好きです。一時期は朝うどん、昼うどん、夜ラーメンという三食全て麺でもＯＫ！という麺にはまりまくっていたほど熱狂的な麺好きのちょっとアホな私です。特にお酒をたくさん飲んだ後は、体がスープと麺を欲しているので、ラーメン屋に寄って帰宅というのが日常茶飯事。（今思えば体に良くない食生活だったと反省しています。。。）特にラーメンは子供から大人まで日本人のほとんどの人が大好きなはず！そう思って沖縄に来たのですが、私が来た当時はまだラーメン屋さんはあまりなく、麺といえば沖縄そばでした。うちの若ダンナも「ラーメンよりそば」だというのです。「よくラーメン食べに行こう！」と誘っても、あっさり断られ、そば屋にいくパターンでした。まぁそうこうする内に結局私も沖縄そばフリークになったのですが、ただひとつ今だ受け入れられない沖縄そばがあります。それはフーチバー入りのそば。フーチバーとはウチナーグチで、いわゆる「ヨモギ」のことです。沖縄そば屋に行くと、「自由にお入れください！」とばかりに割り箸やコーレーグースーとともに置かれていることが多く、生のヨモギの葉がいっぱい入れ物に入っています。まぁ私もウチナーンチュらしくフーチバーを入れて食べてみよう！なんてちょっと軽い気持ちでトライしました。だがしかし。。。全然ダメ。全くダメ。私の長年培ってきた舌が「これは、お餅に入れてください。あんこと合います」といわんばかりに拒絶反応を起し、結局丼に入れたフーチバーの葉をすべて出してしまいました。いや～ほんとこれだけは勘弁してください。お願いします。

本土ではヨモギといえば草餅。これしかない！あんこと最高に相性がよく、和菓子の定番中の定番。ところが、沖縄では昔からジューシー（炊き込みご飯）や汁物の薬味、ヒージャー汁（山羊汁）のくさみ消しに利用されるなど、料理にたくさん利用されているんです。確かにその効能はハーブの女王といわれるほど多彩。ミネラル、ビタミンＡ、食物繊維やクロロフィルが豊富に含まれるので、腸内デトックスの促進、食欲不振の改善、貧血の改善、抗酸化作用による老化防止などなど。さらに切り傷の応急手当としても使っていたように殺菌作用があるため、あせもやニキビ・肌荒れにも効果があります。昔からあせものひどい赤ちゃんや幼児にフーチバーの煮汁をかけたり、フーチバーのお風呂に入れるなど沖縄ではフーチバーの良さをフル活用しているんです。まさに「命薬（ヌチグスイ）」。最近では韓流ブームで"ヨモギ蒸し"なるものも日本に上陸。不妊症、更年期障害、生理痛などの婦人科系の改善にも効果があったり、リラックスできてストレス解消もできるとかで女性に秘かに人気ですよね。いやはや、ここまでフーチバーの威力を知ってしまうと、フーチバー入りのそばやジューシーもいいかな～と心が揺れますが、舌がどう反応するか・・・？う～む、何となくまだ自信がないので、今しばらくフーチバーの効能は草餅でいただくことにいたしましょう。

なぎいろカンパニー
イハヨシコ