おばぁが教える島の味〜沖縄風おでん〜
沖縄もすっかり寒くなり、鍋が恋しい季節。今日は沖縄風おでんの紹介です。
沖縄のコンビニや飲食店のおでんにはてびちが入っていることが多いですが、ひでおばあのおでんもてびち入り。みなさんのご家庭のおでんもてびち入りが多いのではないでしょうか。
「てびち入りのおでんは長男が大好きだからよく作るさあ」とひでおばあ。ぶつぎりのてびちがごろごろ並びます。「最近の若い方はてびちを家で料理することは少ないかもしれないけど、下茹での仕方がわかれば、おうちでも料理できますよ」とお嫁さんの邦子さんは言います。
下茹では、てびちを鍋にいれ、たっぷりの水で沸騰させ、一度水をこぼして流水で血合いや細かい骨を洗い落とし、その後また1時間半~2時間ほど弱火でことことじっくり茹でます。そうすることで余分な脂が落ち、他の部位よりもヘルシーに食べることができます。
島袋家では出来上がったおでんにレタスや、葉もの野菜をいれるのも特徴。できるだけ野菜をたっぷりとるようにしているのだそうです。
下茹では少し時間はかかりますが、その方法さえマスターすればヘルシーで体にうれしい食材。てびちを食べる習慣を今後も残していくためにも、てびちを調理したことがないよという方も、ぜひご家庭で取り入れていってほしいと思います。
沖縄風おでん
材料(5名分)
島豆腐 1丁
てびち(前足)1本
板こんにゃく 1袋
昆布 2本
かまぼこ(四角いの) 1つ
しいたけ 6つ
大根 1/2本
レタス お好みで
だし汁 1L
しょうゆ お好みで
塩 少々
みりん お好みで
酒 お好みで
※島袋家はしょうゆ:みりん:酒は1:1:1くらいの割合です。
作り方
1.島豆腐は1センチくらいの厚さに切り、油で揚げる(市販の厚揚げでもOKです)。こんにゃくは1センチほどに切り、下茹でする。昆布は水で戻して(5分程度)結び昆布にする。大根は 2~2.5センチほどの輪切りにして30分ほど下茹でする。しいたけは、石づきをとり、かまぼこは食べやすい大きさに切っておく。
2.てびちは4センチほどの厚さに切り、下茹でをする。沸騰して2,3分たったら水をこぼして流水で洗う。
3.大き目の鍋に洗ったてびちをいれ(あとでだし汁と他の材料をいれるのでその余裕がある大きさが良い)、水をいれて、さらに1時間半~2時間茹でる。箸がすっと通るようになったら下茹でした大根とこんにゃくを入れ、だし汁を調味料を足して味をしみこませる(30分ほど)。
4.大根にだしがしみこんできたら、しいたけ、結び昆布、揚げ豆腐、レタスをいれて完成。
てびち(豚足)はとってもヘルシー
沖縄料理になくてはならない豚肉ですが、中でもてびち料理は県民に人気です。てびちは脂が多いイメージがありますが、下茹でして使うので他の部位よりもヘルシーと言われています。加えてコラーゲンたっぷりで、女性や高齢者にはうれしい食材。下茹でをマスターしてぜひご家庭でも取り入れてみてください。